断酒生活(35日目)〜匂いの記憶〜
今日出先で信号待ちをしている時に、不意に飲酒欲求が襲ってきた。
というのも近くにあった中国粥のお店から漂う匂いが何故かウィスキーの匂いを思い出させたのだ。
ハッキリと蘇る匂いの記憶
甘く奥深いバニラやフルーツを思わせる香り、樽の種類でも香りが全然変わってくる。
何を隠そう私はこのウィスキーが好きで、足繁くバーに通い詰め知識を増やし、自宅でも10本以上貴重なコレクションを所有していた。まだ未開封の当時15000円で購入したものが、今では10万円近くでオークション取引されているものもある。
飲酒欲求は今までも余り襲ってこない。
というのもビールやサワー類は味や匂いを思い出しても記憶が薄く、結局喉越しを求めていたんだなと感じている。
逆に日本酒やウィスキーは鼻に抜ける香りも強いので、こちらの方が記憶にしっかりとこびりついている。
好きな匂い、匂いの記憶って改めてすごいなと思った。
だいぶ前に亡くなった犬の匂いは今でも思い出せる。
自然の匂いもある。山の緑の匂い、土の匂い、雨上がりの匂い。釣りで海に行くと潮の匂いが心をウキウキさせる。
食べ物もそうだ。
好きな食べ物の匂いを思い返すとよだれが出てくる。
私は結構この嗅覚というものは人間の五感の中でもかなり重要な記憶の役割を持っていると思っている。
だから風邪で鼻がつまり一切の匂いが感じられなくなった時の絶望感は半端じゃない。
匂いの記憶
もしかしたら遺伝子レベルでの記憶もあるのではなかろうか?好きな人の匂いはもしかしたら過去の記憶の名残だったりして。
今日は突然にウィスキーの匂いを思い出しましたが、飲みたいという欲求はすぐに消えました。
今日も飲まずに断酒継続です。