断酒生活(96日目)〜再び飲むか否か〜
ここ最近「調子はどう?いつ頃までやめるの?」と聞かれることがある。
表立っては健康上の都合にしているので、確かに回復すれば再び飲めるのだろうと相手は思っている。
まず1年断酒という目標を立てた。
1年断酒した後はどうするのか?…最近よく考える。
3ヶ月経って酒のない生活を送っていく中で、今の生活の素晴らしさを実感している。
正直な所メリットしか思いあたらない。
ただ1年やめたら再び飲酒しても、もとのようにはならないのではないか?という淡い期待もある。
一度リセットした精神と身体なら酒と上手くつきあって行けるのではないか?
しかし色々な方の断酒ブログや、書籍を読んでいるとそれはあり得ないという結論がほとんどだ。
100%ということはなく、稀にそのように上手く出来ている人もいるらしい。
ただ酒の麻酔能力というのは強烈で、再びあの”酔い”というものを経験したならば、最初は酒宴の時だけ〜から始まって、週に1回、3日に1回、毎晩晩酌というように元に戻って行くという。
もちろん問題飲酒に至らない飲み方の出来る人はこうはならない。
そう…断酒していると何度も忘れそうになるのだが、私は“問題飲酒に至る性質を持った人間”なのである。
だから再びあの負の無限ループへと迷い込んで行くのだろう。
そう考えると再飲酒はあり得ない。
そもそも飲酒欲求がそれほどないので、再飲酒する必要性がないのだが。
なぜ1年後のことを考えるのか?
それはやはり旅行に行った先で飲めると楽しみは広がるなと最近思うことがあったから。元来1人飲みの好きな私にとって地方の酒場巡りは魅力的なのである。
「酒を注文しないで居酒屋で過ごす」
これは今後の課題としたい。
そもそも地方の酒場に行きたいのはその土地ならではの料理が食べたいからで、酒はあくまでも引き立て役に過ぎない。事実地方の酒場に行っても酒はだいたいビールやサワーが多い(地酒という楽しみもあるがそれはまた別の話し)。
ならば酒を注文しないで居酒屋で過ごすというのはこちらの道理としては通っている。
問題はお店側が嫌な顔をしないか?というところ。
店としては酒は一番利益率が高いので、飲んでもらえるに超したことはない。
ある程度顔なじみの店ならまだしも、一見で「飲まない」がまかり通るのか?
「うちは食事する処じゃないんだよ」なんて台詞はどこかで聞いたような事もある。
でもある意味では割り切って考えてもいいかもしれない。
「飲めないお客はお断り」なら店を出ればいいし、一見だからこそアレコレ考えずにある意味図々しく出来る。
そう思うと一度チャレンジしてみようかなと思える。
これが出来れば再飲酒する理由の一つも無くなる。
こうしてひとつひとつ潰していけばいい。
飲めない人生なんて…というのは強迫観念に過ぎない。
実際に飲まない人生をわずか3ヶ月経験しただけですが、確実に豊かだと思います。