断酒生活(180日目)〜酒に囚われない〜
間も無く断酒して半年が経つ。
まだ半年!というくらい時の流れはゆっくりな気がする。
それだけ素面でいる時間が多いということなのだろう。
酒というものは麻酔的な快楽を与えるが、同時に時間を奪ってしまう。
脳が麻痺するので時間感覚がおかしくなり、延々ダラダラと飲んでいるのだ。
酒を飲まないで飲み会に参加するといかに時間を浪費しているかがわかる。
酒に囚われると酒の事ばかり考える。
何時飲もうか?
何処で飲もうか?
誰と飲もうか?
何を飲もうか?
そうして考えている時間も楽しかったものだが、今思い返せば全くもって時間の無駄だ。
結局飲み始めればどうでも良くなって後は変わらないのだから。
実際酒をやめたら、夕飯というものへの執着がなくなった。
前は今日はこの酒を飲みたいから、このツマミでと考えていたが今は毎日出されるものをなんの文句もなく食べている。
そしてそれは決して食に対する興味が無くなったわけではなく、十分に食事を楽しめているのだ。
和洋中どんなメニューでも美味しく楽しく食べている。
テレビで料理番組を見て、雑誌で料理特集を見て、誰かから話を聞いて、それが食べたいと思うのは酒をやめる前も今も変わらない。
ただそこで料理に合う酒を選択する行為が無くなっただけである。
つまり酒に関するあらゆる選択が無くなった事で、食事にかかる時間が減り、より他の事に費やす時間が増えたという事。
子供と風呂に入る、子供と遊ぶ、家事を手伝う、一緒に寝る。
当たり前の日常だけど、以前は酒に費やす時間も同様に大事だったので、これらに費やす時間は今の半分にならざるを得なかった。
またその時間を心から楽しんではいなかったと思う。何故なら酒に費やす時間を割かなければいけないのがストレスになっていたからだ。
今は心から楽しんでいるし、素面なのでその日常の記憶もハッキリと残っている。
子供が寝た後に本を読んだり、ネットをしたり、釣り具をいじったりもする。
前は酔って寝てしまう事が多かったのでこういったこともあまりできなかった。
酒に囚われない=時間を浪費しない
延々ダラダラ飲む事もなく、酒に関する選択肢で悩む事もなく、酒による失態を悔やむ事もない。
前にも書いたが、私はどちらかというと1人で飲む事が多かった。
しかし1人で飲めない人が酒に囚われると厄介だ。
常に誰と飲むか考えている、とにかく飲み会を開きたがる…
やがて酒による毒もあり思考がおかしくなってくる→周囲の人が距離を置き始める→飲む相手が少なくなる→益々酒に溺れる→飲まないと不安で落ち着いていられなくなる→末期
酒に囚われてはいけない。