NO SAKE Life is

飲酒歴16年以上20年未満。2016年6月4日断酒開始。

適正飲酒生活(約1年目)〜その後のこと〜

もうこのブログを見ている人もいないであろうけど

お久しぶりです。

 

ちょうど昨年の6月から約1年が過ぎまして、その後の状況などを描きたくなったので再びこのブログにログインしました。

 

なぜ書きたくなったのかというと、先日世間を騒がせたタレントによる飲酒強制わいせつ事件を見て色々と思う事があったからです。

 

さて、まずは私のことですが6月4日に断酒1年を経過し、酒を飲んだのはその1ヶ月後くらい。会社の飲み会でした。

久々に飲むビールは苦くて、初めて学生時代に飲んだビールの味と同じでした。

正直なところ全く美味しいと思いませんでした。

 

それからは会社の飲み会が2ヶ月に1回程度ありましたが、いずれもビールとサワー2〜3杯で終わっています。

というのも、やはり1年間断酒すると肝機能が完全に正常になり、むしろ以前よりも飲めなくなったというのが正直なところです。

つまりもともと酒にそんなに強い方ではないというのがわかりました。

 

また、家での晩酌はその後もしていないので、飲む機会も月に1回あるかないかぐらい。周りも私が肝臓を痛めたという認識もあるし1年間飲んでいなかったのですっかり飲まないイメージもついて誘われなくなりました。

懸念していた会社のトップからの誘いもほぼないです。

 

自分の心を許せる友人や仕事仲間、懸念していたお客さんとはたまに飲んでいます。

そういう楽しい会でたまにいつもより量を多く飲むことがあると、次の日が結構辛くて、それが次回のストップにもなっているのが現状です。

再飲酒を初めて1年経ちますが、過去のような失態はないです。

飲酒欲求もないので、やはり1年間断酒して酒のない生活の魅力を知ったこと、そしてその生活サイクルが体に染み付いたのだなと実感しています。

 

そうそう別の息抜きというか、これもたまたまですがちょうど昨年の夏頃からサウナにハマり始めまして、週に2〜3回は銭湯に行くようになりました。

このサウナの気持ちよさに目覚めてからは、飲酒というものの優先順位は自分の中でさらに低くなりました。

 

というわけで今の所、適量飲酒のできる人間に戻ったと言えます。

しかし今の所と強調したのは、今回のタレントの事件を見て、自分もいつまた戻るかはわからないし可能性を秘めているということを再認識したからです。

 

彼は間違いなくアルコール依存症です。しかも重度の。

依存症に軽度も重度もないという意見もありますが、私は自身が軽度の依存症だったのだと認識しています。

むしろ依存症になる一歩手前で、幸運なことに「底つき」を体験し自らを依存症と認められたから、こうして適正飲酒する生活に戻れた?のかなと思っています。

 

でも告白しますが、この1年で飲み過ぎたことは0ではありませんでした。

一度寝すごしたことがあります。一度タクシーの運転手に悪態をついたことがありました。

 

今回の事件を見て思ったのは、やはりいつ戻るかわからないし、自分はその危険性のある道を歩いているんだということを改めて自覚したのです。そして怖くなったのです。

だからこうして再びブログを書き自分を戒めているのだと思います。

 

彼はこの先、肉体的にも精神的にも本当に苦しい断酒生活が続くでしょう。あそこまで行くと再飲酒の道はなく、一生断酒するしか道はないでしょう。

だからこそ彼には全てのアルコール依存症患者、断酒をしている人々の希望になってほしいと勝手ながら願っています。

そしてアルコールを取り巻く今の日本の問題提起をしていってほしいです。

今回の事件でも結局アルコール依存症のことはほとんど取り上げられていませんでした。そりゃそうです。報道にはメーカーのスポンサーがついているのですから。

アルコール依存になったのは彼の弱さではなく、病気なのだということをこれを機に伝えて欲しかったのですが、世間は酒癖が悪く飲み過ぎてやらかした程度にしか思っていないのが悲しいかな現状です。

今後、酒にまつわる失態に対して世間がもっと強い態度で戒めるような世の中になってほしいと思います。今時代はほんの少しずつですがそういう方向にシフトしていると個人的には思っています。タバコと同様に飲酒の害ももっと糾弾されてしかるべきです。

 

さてとはいえ今私は断酒をやめてたまに飲む生活をしているので大きなことは言えませんが、前にも書いたようにこれもある種の実験だと思っています。

依存症にはレベルが存在する。レベルによっては減酒や一定期間の断酒といった方法で適正飲酒に戻すことも可能なのではないか?結論はまだわかりませんが、この適正飲酒生活がどこまで続けられるのか、また今後も思い立った時に更新していきます。

 

断酒生活(369日目)〜1年が過ぎました〜

1カ月ぶりとなります。

というか、一番の区切りの日である6月4日、365日目はいつもと変わらない日常として過ぎて行きました。

まあ当初の目標としていた1年を無事に迎えることが出来ました。

1年前の4日前、私は泥酔のあげく道に倒れて寝ていました。正確には駐車場だった。

夜半からの記憶がなく、気がついたら朝だった。カバンは手元になかった。

1カ月ほど前にも同じような事があり、もう二度と同じ過ちを犯すまいと誓っていた矢先のことだった。

自分でも信じられなかった。

何せいつもの愚痴ばかりの酒とは違って気持ちの良いお酒だったから余計だった。

家に着いて猛烈な眠さから寝たが、すぐに起こされ妻と揉めて大喧嘩になった。

3歳と10ヶ月の子供の前で。3歳の子供はとても心配そうに私を見てこう言った。

「お父さんはどうしてちゃんと起きれなかったの?」

これはもう本格的にヤバイ段階に入った…ここでやめなければ人生が終わる。

心底そう思った私は断酒を決意した。

そこからの事はこのブログに書いてある通りだ。


私の場合、割とすんなりやめられたと思う。酒に対する未練や飲酒欲求はほぼ無かった。何よりこの一年身体的にも精神的にも安らかで、とても平和な日常が過ごせた。

仕事の面でも冷静な対処ができ、子供ともとても触れ合う機会も増え、妻とも喧嘩する事はほぼ無かった。

いかに以前の日常が異常だったのかよくわかる。

こうして書いていても、酒を辞めたメリットはあまりに大きく、このまま一生やめた方が良いと思う。


そういえば、1年経ったので、ブログタイトルの答えを書こう。


No sake life is beautiful.


ハピネスとも迷ったけど、ビューティフルにした。

酒がなければ、悪態をつくこともない、醜態を晒すこともない、思考はクリアになり、灰色がかったフィルターは取れ、世界がとても美しく見える。


そんな断酒ライフ。数ヶ月前から、間も無く1年を迎えるにあたりその後どうするのか?を考えていた。

再度飲む事は、リスクとデメリットしかない。ただメリットは0%ではない。

飲む事で場が冷めない円滑なコミュニケーションが出来る事は0ではない。

飲まなくても付き合いは出来るが、基本的に日本という国は飲酒に寛容で、未だ飲み会というのはコミュニケーションの場として奨励されている。

この一年色々あったけど、いくつか断った飲み会もあるし、呼ばれなかった飲み会もある。

それは仕事においては決してプラスではなく、若干のマイナスだった?(こちらの予想でしかないが)事も無くはない。


だからと言って元の木阿弥になる気は無い。

しかし一度これだけ懲りて、やめる事が出来たのなら、

次は“絶対無理”と言われている「適正飲酒が出来る人間に戻る」事を目標にしてみようと思った。

妻とも話し合って決めた結論だ。


といっても飲むのは付き合いの時だけ。

会社の飲み会、友人との飲み会など基本的に外での会でしか飲まない。

断酒の時と同じ、日常には酒のない生活。

ただ飲み会の時だけお付き合い程度に飲むというもの。

一人飲みは絶対しない、家飲みもしない。これがルールです。


一度でもまた記憶がなくなるまで飲んだら、その時は完全に断酒します。

つまり次もし万一に失敗したら、その時は酒と完全に縁を切る人生を選択する。

これが誓いです。

というわけで私は再飲酒します。


このブログはどうするか、考えたのですが、続けていこうと思います。

というのも一年断酒して再飲酒したらどうなるか?の1つのモデルケースとしても記録していく意味はあるかなと。

そういうブログ探したけどあまり無いんですよね。

頻繁に更新はしませんが、しばらくは飲み会があった時にどうだったか?

再飲酒した感覚などを記していきたいと思います。


再び断酒ブログにならないよう願って。

断酒生活(332日目)〜11ヶ月が過ぎて〜

また一ヶ月ちょい空いてしまいました。

変わらず断酒中です。


仕事の方は実際に本格始動してみて色々と課題が出てきてとにかく今は毎日が大変です。

正直先が見えず不安がつきまといます。

ただ結局やるもやめるも自由で、自分で決めるしかないので今は迷っていますがまだ始めたばかり、色々改善策を模索しながら続けていこうと思っています。


一年を期に酒を飲もうか否かについては、まだ答えが出ていません。

ただ周囲の意見では、辞めた方が良いというのが多いです。

せっかくここまで辞めたのならもうそのまま辞めた方がいいというもの。

始めればまた元に戻るだけだというもの。


ぶっちゃけ自分の気持ちとしては付き合いで飲む程度なら良いだろうと思っています。

しかし戻るという説も納得できます。すぐにではなく、徐々に時間をかけて酒はまた私を飲み込んでいくのではないか…

本当に適量飲酒できる人間には戻れないのでしょうか?


そもそも付き合いで飲むという気持ちになったのは、やはりそういう機会が0になるのは少なからずマイナスな部分があるとここ一年で感じたからです。

しかし本当にそうなのか?

そもそもそんな機会は一年のうちにそう多くない。むしろ片手で数える程度ではないか?

だったら辞めても支障は少ないでしょう。


…逆に、だったらその少ない機会だけ行っても問題ないでしょう。というのが自分の理論です。

日常的には基本飲まない。あくまでもそういう機会だけと割り切れば良くないだろうか?


答えは未だ出ません。

断酒生活(293日目)〜やろうとしないからできないんだ〜

やっとこさっとこ引継いだ仕事の諸々の整理が終わりました。

昨日まではほぼ終電近くまで働いていて、さすがに今日は休んで束の間の休息をしています。

 

正月に頼んでまだ聞けてなかった、7'レコード20枚福袋をコーヒーを飲みながら聞いています。

そして今ビックリしています。

というのもこの福袋企画、注文時に「なんとなくでもいいので好みを書いてくれれば、できるだけ嗜好に合った物をセレクトします」とのことだったので、ホントに何となく伝えたところ、どれも見事に好きな音が随所に入っていたのです。

全体的にというよりは、ギターのフレーズなど音のパーツが好みなのが入っていて、よくこの辺の音が好きなんだろうというのが解るなあと感心してしまいました。

このレコ屋はあいにく関西にあるので、お店には行けないんですが、こんな店が近くに合ったらちょくちょく足を運んでしまうなあと思いました。

ツイッターでフォローしていると、常に情報を発信していて、海外の全然知らないバンドとかをプッシュしていたり、音楽にはあまり明るくない方なので、こういう推薦してくれる人がいるととても有り難いです。

音楽業界、とかく販売店は明るい話題をあまり聞きませんが、それは何も考えないで売れた時代が終わっただけでそこを悲観してても仕方ないと思うんですよね。

もちろん大きな流れはあるにせよ、事実こうして自分がSNSを通じて関西のとあるお店のファンになって、レコードを買っている訳ですから。

 

やはりこれからの時代は何もせずに嘆いていれば衰退していく時代でしょうね。

今やネットで調べれば色々な知識や、やり方が出てくるので、やろうと思えば何でも出来る時代になったとおもいます。

そうまさに岡本太郎先生の言った「やろうとしていないからできないんだ!」という一言につきると思う。

というわけで、引継いだ仕事で私は営業から、デザイン、WEB制作、果ては動画編集まで全てを自分でやってみた。だからこの2ヶ月はモーレツに大変だったけど、全部自分でやればその分が自分の利益になるのと同時に、自分のスキルになるのでその先の利益も生み出す。

もはやコーディネーターでは生き残れない時代に突入していると思った。

昔に比べれば本当に簡単にノウハウが調べられるので、やろうと思えば誰だって出来る時代である。

そう、出来ないのはやろうとしないからなのです。

 

余談ですがアルコールにおかされた脳では、調べても多分できないでしょう。やろうと思ってもまずは一杯飲んでから〜なんていってね。

素面の脳だからこそ、色々と考えられるのです。

断酒生活(283日目)〜ご無沙汰です〜

1ヶ月ちょっと間が空いてしまいました。

というのもこの1ヶ月は怒涛の忙しさで、帰りも遅くこのブログに更新する暇もなかったのが正直な所です。

仕事は引き継ぎも終わり今諸々を整理終えてやっと少しづつ余裕が出てきた所ですが、4月以降はまた本格稼働で忙しくなります。


さてさて酒は当然ながら飲んでいません。というのも飲んでいない生活がもう当たり前になっていて、飲んでいない日数を数える事も気にする事もなくなりました。


つい先日健康診断がありました。

結果は言わずもがなで、肝臓の数値はとんでもなく良好で、コレステロールや脂肪も激減してました。

体重は-11kgで少し痩せすぎかもという結果です。

しかし問題が1つ…胃にポリープが出来ていました。経過観察なので大した事は無さそうなのですが、一応胃カメラを飲んで検査しておこうかなと思っています。

ストレスは無くなったと思っていたのですが、知らず溜まっていたのでしょうか?

はたまた禁酒がストレスになっていたのか、仕事のことか…


いずれにしてもだから酒を飲もうという気持ちには全くなっていません。

ただ、一年を区切りに付き合いで少しは飲もうかなとも思っています。

アル症に完治なしという事は分かっています。

酒の怖さも、断酒の素晴らしさもよく理解しています。


確かに飲まない生活を選ぶ事も出来ますが、適量飲酒へ戻るという非常に厳しいとされている道を選びチャレンジしてもいいかなと。

まだ結論は出ていませんが、大事な友人や、心を許せる人とならたまには飲んでもいいかなと。

会社では決して飲まない。愚痴や余興のためのくだらないクソみたいな飲みの機会には絶対に参加しない。

そういう無駄な堕飲はせず、年に数回の大切な機会に飲む。


まだ迷っていますが、9ヶ月過ぎた今の正直な心境です。

季節は変わります。心も変わります。

また飲まないという決断をしているかもしれません。

まだ一年にはあと3ヶ月あります。

ゆっくりと考えます。

断酒生活(251日目)〜8ヶ月が過ぎて〜

1ヶ月弱空いてしまいましたが、断酒継続中です。


前回も書いた仕事の関係で一月下旬はバタバタでした。

やっと諸々の体制が少しづつ整ってきて、やるべきことを整理して日々積み重ねているまさに今は準備段階です。

焦らず、しかしゆっくりし過ぎずに進めています。本格的に稼働していくのは4月以降でしょう。


酒との絡みで言えば、以前の私なら今のような落ち着いた状態ではいられなかったでしょう。焦り、しかし毎日酒に逃げ、冷静な判断力を失い、不安を消すために酒を飲み、人を妬み悪口ばかり言っている。きっとそんな最悪な状態だったと思います。

今は確かに状況は大変ですが、冷静な判断力を元にプロジェクトに必要な事を1つ1つ処理できています。


ある意味では肝が座っている状態とでも言いましょうか、とにかく成功のイメージを元に行動できています。

引継ぎで理不尽だったり、人間性を疑う場面もありますが、腹が立たないというか、腹をたてても得がないなという気持ちで応対ができています。


断酒のメリットはとにかく素面で物事に対処できることです。

怒りにくくなる訳ではなく、一呼吸置いた冷静さ、余裕ができるということだと思います。

すると思考が自然とプラスになってきます。

当然嫌なことがあって落ち込んだり、怒ることもありますが一時的なもので、リカバーできる心の余裕があるのです。

ストレスを肴にして酒を飲んでさらにマイナスな方向に行く事がない。これはとても生活を良いサイクルに変えてくれます。

朝も規則正しくなります。しかしそれを偉ぶる訳でもなく、ルーズな人がいても気にならないのです。

規則正しく生活してるのは自分が心地良いから自然にできている事なので、他人の事は気にならなくなります。

よく酒を飲んでいる時は何故あの人は朝早く来ているのに少しも偉ぶる事がないのだろう?と不思議に思っていましたが、やっと理解出来ました。


仕事は引き続き忙しくなりますが、今年はこのプロジェクトを軌道に乗せるのを目的に色々な人と会い、新しいチャレンジもしながら頑張ります。

新しい趣味というか買い物もするので、その事も追い追いまた更新していきます。

断酒生活(229日目)〜やらされていると、やっているの違い〜

さてさて例の喧嘩は落ち着きまして、最近は平穏な日々です。

 

今日は先日無くなった大きな仕事のその後について書きます。

 

新たな方向を模索すると書きましたが、結論から言うと「受注して作っていたものを自分で作って売ろう」という方向に決まりました。

これまでは一つの商品を作る事が私の役目でした。その商品のクオリティを良くするために頑張っていました。

そしてその対価を支払ってくれるクライアントがいました。

私はその商品を作るためにかかる原価の一つだった訳です。

しかしそのクライアントがこの商品を原価以上で売る事が出来なかったので商品を作る事をやめることにしました。

しかし私はこの商品のクオリティを維持してきた立場として、商品そのものに自身はありました。売れないのではなく売り方が間違っているのでは?とずっと思っていたのです。

 

だから自分で売ってみようと思った訳です。

 

それまでさんざんクライアントがこの商品を売るために営業していた事は良く知っています。

ただいつも傍から見ていて感じたのは、自主的に商品を売っていないという事でした。そもそも本業が別にある会社の新規事業の一つであり、その会社にとっては未知の分野でした。

集められたメンバーは当初から「なんで俺がこんな事業のメンバーに…」という雰囲気をずっと出していました。

そしていざ営業してみて売れないと「時代に合っていない」とか、「先行の牙城は崩せない」とか。ことあるごとに口から出るのは成功する訳がないと言うマイナスの言葉でした。

営業の仕方や環境は色々あったとは思います。

でも根本的な問題は集まったメンバーがこの商品は売れると誰も信じていなかった事にあると私は思っています。

会社に「やらさせている」感じ。

矛先は私にも向けられる事がありました。商品のクオリティなんてはっきり言って営業には関係ないという事さえ言われました。

 

私だったら売れる、いつかその時が来たら…とずっと考えていました。

もちろん成功を信じる気持ちだけではどうにもならないかもしれません。でも信じられなければ彼らと同じ結果になるでしょう。

1年後を楽しみに頑張りたいと思います。