断酒生活(88日目)〜酔っていく過程〜
1週間あきました。
ちょっと仕事に家庭にと立て込んでおりましてなかなか更新が出来ませんでした。
その間に2つの酒宴の席に参加しました。
1つは会社の飲み会、もう1つは法事でした。
どちらもウーロン茶でやり過ごしました。というよりもう飲みの席でも飲みたいと思わなくなりました。
もともと欲求が薄いのかもしれませんが、場を盛り上げようと飲んでいたのが、その必要が無くなればアルコールそのものに魅力を感じなくなるのは当然の流れかもしれません。
さて素面で参加していると、人が酔っていく過程の一部始終を見ることができます。
最初は普通のトーンで話していたのが、次第に声が大きくなっていき、気持ちも大きくなって攻撃的になっていく。だいたい愚痴や不満といった話題になっていくものだ。
そしてこれが酷くなるといろいろな問題を起こす。暴力、前後不覚などなど。
最終的に問題行動まで至らなくても、愚痴や不平不満などの会話は決して素面で聞いていて気持ちの良いものではない。
酔うと人は饒舌になる。人の話を聞かなくなって自分の主張ばかり大きな声でする。
子供の頃、酔った大人に絡まれるのが嫌だった。今思えば、いつもと違う人に変わるので、たとえそれが楽しい酔い方だとしても、素面の子供から見るとどこか異様な、怖い感覚を持ち嫌だと感じる。
今飲まない素面の一人として飲み会に参加していて思う事はやはりこの子供の感覚に近い。
そうして過去の自分がいかに酷い酔狂人だったかを思い知る。
酒は飲んでものまれるな。
とはよく言ったもので、アルコールは正常な感覚を麻痺させる強い力を持っている。
飲んだらのまれる、危険性が極めて高いものなのだ。
2度と酒での醜態を晒したくない。
だからこそ日々断酒生活を今後も続けていく。
断酒生活(80日目)〜過去の自分〜
ちょっと忙しくなり、更新サボり気味ですが断酒継続中です。
最近は暑い日が続き、飲酒欲求が少し出る時があります。油断大敵です。
今日も台風で皆さん早めの帰宅。自分はどうしようかと思っていた時にふと、早めに切り上げて立ち飲みで軽く一杯〜なんて事が不意に頭をよぎりました。
うーむ2ヶ月目まではまるで欲求も無かったのだが、少し気持ちに余裕が出てきたせいかその隙を突かれるようだ。
今日クライアントと話していた時に、今の案件が終わったら打上げしましょうという事になった。まだ飲めないという事は伝えていないので、打上げ間際に伝えればいいかなと思い是非是非と合いの手を入れた。
クライアントは2名で一人は何度も飲んで勝手知ったる仲ですが、もう一人は今回初対面の方。
打上げの話になった時に、私の過去の醜態(といっても笑い話にできる?レベル)のエピソードになり初対面の人は「へえ〜大人しそうに見えますけど変わるんですね〜」とやや微妙な表情でした。
そうなんです。過去の私はそうでした。
しかしこのクライアントとの飲み会で、一度恥をかいてからは以降控えていたので笑い話で済んでいます。
ただ、醜態は醜態。
過去の自分の醜態を他人から聞かされると、恥ずかしく情けなく辛いです。
だからもう2度と飲まない。
そう…忘れてはいけない。
酒でやらかした自分の数々の醜態を。
そうして思い出す事で日々の断酒を続けていくのです。
断酒生活(76日目)〜スタミナ不足〜
今日は行きは晴れてたのですが、午後から雷ゴロゴロのザーザー降り。
夕方には雨はやみましたが、路面が濡れているので電車で帰宅する事に。
路面が濡れていると危ないのもあるけど、一番はチェーンが汚れるので必ず掃除しないといけないと自転車屋に言われたから。
もちろんロードバイクには泥除けもついてないので、フレームも汚れるし下手すると服まで汚れてしまう。
良いことがないのでそんな時はおとなしく電車で帰るのが一番です。
さて昨日の帰りの事。
休み明け久々の自転車通勤、行きはいつもより少しタイムが遅かったので帰りはちょっと頑張ってみる事に。
といっても無理のないペースで漕いでいた。
10km過ぎたあたりからどうも頭がボーッとしてきて、少しずつ足が笑って来るような感覚に…
行きに比べれば気温はだいぶ低くなり、むしろ風が気持ち良いくらいなので汗もそんなにかいてないから熱中症じゃないでしょう?しかし熱中症の症状にも似てる。
少し信号で止まりスポーツドリンクを補給すると若干症状は和らいだ。
その後もゆっくりと走り、最後は頼まれていた買い物(牛乳)をしにスーパーへ。
自転車を降りると、意外にも汗が噴き出してきた。
水分補給が足りてなかったのもあるだろうが、思いついた原因はスタミナ切れ。
この日は朝いつものグラノーラが切れてたので、パン一枚のみ。昼はもりそばというメニューだった。
前半やや飛ばしていた事もあり、これではスタミナ切れして当然だ。
気温のせいで意外と気づかなかった汗の量。水分も足らず軽い熱中症が重なったのだろう。水分補給は気がついたときには遅いという。
自転車通勤は往復で800カロリーを消費する。これだけでも成人男性の平均消費カロリーの1/3くらいになる。
脂肪が落ちた今の体には、パワーを生み出すための栄養をしっかり取らないとバテるなと身をもって感じました。
かといって食べ過ぎてリバウンドなんて事にならないようほどほどに。
ただ減量していた時の昼食のメニューが今や定着してしまっているので、もう少しカロリーが多めになるようにします。
断酒生活(75日目)〜酒毒〜
先日読んで面白かった本。
著名漫画家お二人と作家の月乃光司の座談会的な会話形式で進んでいく本で、とても面白くスラスラと読めた。
本書に書かれているアルコール依存症の夫を持った妻(西原さん)の壮絶なエピソードの数々はやはり突き刺さるものがあった。
依存症本人の壮絶なエピソードは目にする事は多いが、依存症は当人だけの問題ではなく家族を巻き込んでいる。
むしろその家族の方が堪え難い苦痛を体験している事の方が多いだろうが、家族は時に口が重たいものだ。
依存症を克服した当人も辛い思いをしているだろうが、自分が酔ってした粗相など大半は忘れているものだ。仮に憶えていても細部までは忘れている。
しかし素面でその醜態を目にし、あるいは被害を被った人の記憶はそう簡単には消されない。
先日も書いたが、自分が酔って起こした醜態の記憶は他人の頭からは簡単に消えないと改めて自覚した。
むしろ消えるものではなく償うしか無いのである。
そうして1日1日の断酒を継続し、時を重ねる事で信頼を取り戻していくしかないのだと。
先日の旅行での泥酔事件で、怪我をさせられた者を病院に連れて行く時の車内。
「自分も少し前まではこんな感じで酒にのまれていた。やはり飲み過ぎはダメだよ」と言った時に、付き添った別の後輩から言われた言葉。
「goodbyesake さんも異常な量飲んでた時には、よくそういう発言するな〜、でも何も憶えてないんだろうな〜、と思いながら見てましたよ」
オブラートには包んでいるのだろうけど、自分が酔って言った酷い言葉をしっかりと憶えているんだなと自覚し、「その節は本当に申し訳なかった」と謝りました。
悪酔いすると喧嘩腰で絡む、高圧的になるなど攻撃性が増す。
かくいう自分もこの1人でした。よく目が据わってきたと言われたものです。
「実録!アルコール白書」にも書いてありましたが、依存症の特徴として「被害妄想」というのがあるようです。
誰かに悪口を言われている気がする、自分は嫌われているなど勝手に妄想をし、自傷行為に至る人もいれば、逆に攻撃的になって悪態をつき、時に暴力を振るったりする。
ただ暴れる人よりも、一番多いのが陰湿なタイプだという。
関係の浅い人には当人の前ではニコニコしながら、陰でネチネチと陰湿に愚痴を言う。
逆に自分よりも弱い立場の人間、気を許している人間には遠慮なく目の前で口撃する。
西原さんも依存症の夫から常に口撃を受けていたという。
また他人に対しても影でずーっと悪口を言っていたらしい。
人間性を疑ってしまうが、これもアルコールがもたらす酒毒の一つなのである。
理性を失うのは当人がだらしない訳ではなく、アルコールによるもの。
適量でセーブできないことこそが依存症という病気なのである。
さて身近な所にいませんか?こんな人。
うちの会社にもいます。飲めば悪口しか言わない。
あいつはダメだ、こいつはダメだ、お前はダメだ。
そしていつもこの陰口で溜飲を下げる飲み相手を探し、飲み会を開催したがる…
しかし泥酔しても絡みはしますし口論になることもありますが、暴力などの問題行動までは至らなく、ある程度でセーブはできている。
これは依存症なのか、それとも予備軍か?
いずれにしても酒毒により脳に影響が出ているのは確かだと思う。
断酒生活(74日目)〜休み明け〜
お盆休みも昨日で終了。
今日から仕事です。
久々に自転車に乗れると思ったら、台風が来ているので今日は電車通勤。
その電車内にて書いてます。
長い休みがあると必ず、「休みすぎると頭がボケてしまうので休みは少ない方がいい」という人がいます。
確かに一カ月くらい休んでれば、生活リズムや気持ちの切り替えも難しいでしょうが、たかだか1週間程度の休みなら気持ちなどすぐに切り替えられませんかね?
私はむしろ休めるならなるべく長く休みたいというタイプです。
休みボケしてしまうという人は、休みの楽しみ方があまり上手ではない人なのかな。
と言うと逆にあなたは今の仕事が楽しくないんじゃないの?と反論されそうですが、仕事は苦痛ではないけれど決して楽しくて仕方がないというわけでもありません。
ただ仕事よりもやはり釣りなどの趣味の時間の方が断然楽しいので休みは長く欲しいと思うのでしょう。
そんな訳で今日から仕事。
ゆる〜くエンジンかけていきます。
断酒生活(69日目)〜久々の山荘〜
ただいま長野の山奥におります。
昔からきていた山荘に久々に親と兄弟家族で泊まりに来ています。
大自然の山の中はフィトンチッドに満ち溢れており心が癒されます。
子供達も大自然を前にハイテンションではしゃいでいて昔の自分を思い出しました。
当然蛇口をひねればミネラルウォーターが出てきます。水が美味しいというのは本当に幸せな事でご飯をはじめ、料理は全て美味しくなります。
当然の事ながらお酒も美味しくなる訳で、昔はよくウィスキーの水割りを飲んだものです。当然今回は酒なしですが、飲みにはミネラルウォーターでお付き合いです。
とはいえ小さな子供がいるとそうそう飲んでいるわけにもいかず、早々と皆さん寝に入るので会社の旅行に比べれば楽なものです。
今朝は山岳渓流に少しだけ釣りに行ってきました。慣れない山岳渓流はいつもの渓流とは違い、なかなか遡上するのも難儀で、途中転んで膝を少し負傷しました。その際リールを激しく岩にぶつけてしまい修理が必要な状態に…
予備のリールで釣りは出来たものの痛い釣行となってしまいました。
このリールはお気に入りなのですが、オールドものなので既にパーツ類の販売がないため修理するにも物理的に難しい事もあるため余計に憂鬱。
そんな大事なリールを持ってくるな!というのはごもっともですが使わなければ道具は意味ないし、一つ渓流の経験値が上がるいい勉強になったのは確かなのでそれで納得するしかないかな。
それと今回山奥に来るのでバードコールというアイテムを一つ買ってきたのですがこれ凄くいいです。本物の鳥の鳴き声によく似た音が出せて、確かに色々な鳥が近くに寄ってきました。山に行く人は是非一個ザックに忍ばせておくと楽しいですよ。
そんな山奥は涼しく快適でした。
明日よりまた猛暑の都心に帰ります。
断酒生活(65日目)〜酒にのまれる〜
2カ月で断酒終了
なんてことはなく引き続き継続中です。
実は週末が会社の旅行だったので更新できませんでした。
旅行なんていうと開放的になってついついお酒になんて事もなく、旅館で出た食前酒さえ口をつけませんでした。
夜の飲み会の席、相変わらずうちの会社の飲み会は長い、今回は途中参加なんて出来ないので初めから終わりまでなんやかんや6時間以上の長丁場でした。
もうしばらくしたらこの長さについて少し提言してもいいかなと思ってます。
まあ長すぎですよね。
ただ自分が飲んでた頃は全然長く感じなかったのは、アルコールによる時間感覚の欠落にほかならないですね。
さて今回の酒席もウーロン茶やコーラで十分にやり過ごせて今回の旅自体楽しく過ごせました。
断酒のメリットを感じたのは、やはり二日酔いが無い事による翌日の爽快感。
飲みすぎた人は朝から吐いていて回復するまでに時間がかかってました。
そして二つ目はアクシデントに冷静に対応できた事。
かなりの泥酔でからみ酒が始まりたちが悪くなった輩が若干一名でました。
そしてふざけてなのか取っ組み合いしてたら打ち所悪く病院に行く事態に。
しかし自分が素面だった事で病院に運転して連れて行く事が出来ました。
やはり全く飲まない人間というのも一人いると色々急な事にたいしょできていいですね。今まで自分が迷惑かけていた分をすこしでもこうして役に立てればいいかなと思います。
その泥酔者を素面で観察していました。
飲みの中盤から言動や行動が荒く攻撃的になってきて酒を飲む量もどんどん増えていき、正直見ていてハラハラしてました。
会話もうまくかみ合わず自分の主張ばかりで場の空気も乱しがち。さらには絡みはじめて厄介者というか迷惑な存在でした。
自分もかつてはこうだったのか…と愕然とさせられました。
思い返せば数え上げればキリがない粗相の数々…幸いに人を怪我させたりはしませんでしたが、やはり周りの人から見れば厄介者だったでしょう。
昔の自分の姿を目の前でリアルに演じられた劇を見ているようで、やるせない気持ちになりました。と同時に思った事がひとつ。
それはどこかのタイミングで誰かが歯止めをかける必要があるという事です。
出来れば関わりたくないし面倒な存在、しかし会社の仲間であるならば行きすぎないように誰かが抑えないと結果としてその迷惑が自分たちに降りかかるのだから。
その役目としてかつて同じ厄介者だったけど、断酒をして素面でいられる自分がやるしかないかなと。
彼の日常がどうかはわからないけど、恐らくやや荒れていてストレスも感じているのでしょう。また、飲みの席を盛り上げようとしているきらいもある。このままだと泥酔問題行動がエスカレートしていくばかりだと思う。
どこかで話ができるタイミングもあれば、アドバイスしてみたいものだ。
しかし酒にのまれた人間ほど見にくい(醜い)ものはない。本当に醜態そのものである。そしてそれを繰り返していれば人間関係はボロボロになるだろう。
過去へは戻れない。過去の醜態は消せない。しかし今後の人生でこの醜態をさらさなくて済むようになった事は、本当に良かったと心から思う。
願わくば過去の私の醜態を見て、距離を置こうとか、関わらないようにしようとか、そうしてヒビの入った関係が、今後の自分の振る舞いで少しでも回復してくれれば良いなと思う。
といってもそんな簡単なものではないし、こちらの身勝手な希望である事は重々承知している。
ささやかな願いだ。